ゼミナール

紹介文

 慶應義塾大学法学部政治学科・小川原正道研究会は、幕末明治期を中心とした近代日本の政治思想史・政治運動史について研究しています。
 慶應義塾の創始者である福沢諭吉を中心に、明治国家の建設に関わった政治家や思想家、知識人などの政治思想、政治運動について、思想や運動の担い手となった「個」に焦点を当てて、研究をしています。3年生は、三田祭での論文集刊行に向けて、共同研究に取り組んでおり、4年生は卒業論文の作成に向けて、個別の研究に従事しています。3年生時は、近代の日本史についての知識にばらつきがあることから、サブゼミを行い、基礎的な文献を読みながら知識を身につけていきます。
 ゼミは例年、火曜日の3限(3年生)と4限(4年生)に開講しており、研究成果の発表とディスカッション、アドバイスなどを重ねながら、研究を深めていきます。サブゼミは、3年生の履修科目が定まったあと、空いている時間に設定しています。
 近代日本の政治、思想、運動に関心のある皆さんが集ってくれることを期待しています。

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教授紹介

小川原正道(おがわら・まさみち)
慶應義塾大学法学部教授

1976年、長野県生まれ。
1999年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。
2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。
慶應義塾大学法学部准教授などを経て、2013年より現職。
イリノイ大学ロースクール客員研究員、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員、マサチューセッツ工科大学(MIT)歴史学科客員研究員などを歴任。

主要著作

  • 『福沢諭吉 変貌する肖像―文明の先導者から文化人の象徴へ―』(ちくま新書、2023年)
  • 『慶應義塾の近代アメリカ留学生―文明の「知」を求めた明治の冒険―』(慶應義塾大学出版会、2023年)
  • 『日本政教関係史―宗教と政治の一五〇年―』(筑摩選書、2023年)
  • 『明治日本はアメリカから何を学んだのか―米国留学生と『坂の上の雲』の時代―』(文春新書、2021年)
  • 『小泉信三―天皇の師として、自由主義者として―』(中公新書、2018年)
  • 『西南戦争と自由民権』(慶應義塾大学出版会、2017年)
  • 『日本の戦争と宗教―1899-1945―』(講談社選書メチエ、2014年)
  • 『明治の政治家と信仰―クリスチャン民権家の肖像―』(吉川弘文館、2013年)
  • 『福沢諭吉の政治思想』(慶應義塾大学出版会、2012年)
  • 『福沢諭吉―「官」との闘い―』(文藝春秋、2011年)
  • 『近代日本の戦争と宗教』(講談社選書メチエ、2010年)
  • 『西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦―』(中公新書、2007年)
  • 『評伝 岡部長職―明治を生きた最後の藩主―』(慶應義塾大学出版会、2006年)
  • 『大教院の研究―明治初期宗教行政の展開と挫折―』(慶應義塾大学出版会、2004年)

連絡先

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三田祭共同研究

  • 2023年度「福沢諭吉と明治の官僚たち」
  • 2022年度「福沢諭吉と戦争・政変・事変」
  • 2021年度「福沢諭吉が生きていたら」
  • 2020年度「福沢諭吉と欧米留学生」
  • 2019年度「福沢諭吉と明治の元勲たち」
  • 2018年度「福沢諭吉と明治150年」
  • 2017年度「福沢諭吉と明六社の人々」
  • 2016年度「福沢諭吉と友人達」
  • 2015年度「福沢諭吉と明治のジャーナリスト」
  • 2012年度「世紀転換期の日本政治思想―福沢諭吉が最後にみたもの」
  • 2011年度「福沢諭吉と論敵たち」
  • 2010年度「福沢諭吉と適塾門下生」
  • 2009年度「時事新報記者列伝」
  • 2008年度「慶應義塾出身貴族院議員列伝」