ゼミナール

紹介文

 慶應義塾大学法学部政治学科・小川原正道研究会は、幕末明治期を中心とした近代日本の政治思想史・政治運動史について研究しています。
 慶應義塾の創始者である福沢諭吉を中心に、明治国家の建設に関わった政治家や思想家、知識人などの政治思想、政治運動について、思想や運動の担い手となった「個」に焦点を当てて、研究をしています。3年生は、三田祭での論文集刊行に向けて、共同研究に取り組んでおり、4年生は卒業論文の作成に向けて、個別の研究に従事しています。3年生時は、近代の日本史についての知識にばらつきがあることから、サブゼミを行い、基礎的な文献を読みながら知識を身につけていきます。
 ゼミは例年、火曜日の3限(3年生)と4限(4年生)に開講しており、研究成果の発表とディスカッション、アドバイスなどを重ねながら、研究を深めていきます。サブゼミは、3年生の履修科目が定まったあと、空いている時間に設定しています。
 2024年度には、マサチューセッツ工科大学(MIT)准教授・本学特別招聘准教授(国際)の永原宣先生をお迎えし、ゲスト講義をしていただきました。
 写真はゼミの集合写真、夏合宿の集合写真、永原先生の講義風景です。
 近代日本の政治、思想、運動に関心のある皆さんが集ってくれることを期待しています。

ゼミ写真
ゼミ写真 ゼミ写真

教授紹介

小川原正道(おがわら・まさみち)
慶應義塾大学法学部教授

1976年、長野県生まれ。
1999年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。
2003年、慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。博士(法学)。
慶應義塾大学法学部准教授などを経て、2013年より現職。
イリノイ大学ロースクール客員研究員、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員、マサチューセッツ工科大学(MIT)歴史学科客員研究員などを歴任。

主要著作

  • 『「信教の自由」の思想史―明治維新から旧統一教会問題まで―』(筑摩選書、2024年)
  • 『西郷従道ー維新革命を追求した最強の「弟」ー』(中公新書、2024年)
  • 『福沢諭吉 変貌する肖像―文明の先導者から文化人の象徴へ―』(ちくま新書、2023年)
  • 『慶應義塾の近代アメリカ留学生―文明の「知」を求めた明治の冒険―』(慶應義塾大学出版会、2023年)
  • 『日本政教関係史―宗教と政治の一五〇年―』(筑摩選書、2023年)
  • 『明治日本はアメリカから何を学んだのか―米国留学生と『坂の上の雲』の時代―』(文春新書、2021年)
  • 『小泉信三―天皇の師として、自由主義者として―』(中公新書、2018年)
  • 『西南戦争と自由民権』(慶應義塾大学出版会、2017年)
  • 『日本の戦争と宗教―1899-1945―』(講談社選書メチエ、2014年)
  • 『明治の政治家と信仰―クリスチャン民権家の肖像―』(吉川弘文館、2013年)
  • 『福沢諭吉の政治思想』(慶應義塾大学出版会、2012年)
  • 『福沢諭吉―「官」との闘い―』(文藝春秋、2011年)
  • 『近代日本の戦争と宗教』(講談社選書メチエ、2010年)
  • 『西南戦争―西郷隆盛と日本最後の内戦―』(中公新書、2007年)
  • 『評伝 岡部長職―明治を生きた最後の藩主―』(慶應義塾大学出版会、2006年)
  • 『大教院の研究―明治初期宗教行政の展開と挫折―』(慶應義塾大学出版会、2004年)

連絡先

ゼミの活動、および入ゼミなどに関する質問は、下記までお寄せください。

Twitter/Instagram

Twitter/Instagramでも、ゼミの活動を発信しています
https://twitter.com/ogawaraseminar
https://www.instagram.com/p/ClEACeMpoXU/?igshid=YTgzYjQ4ZTY%3D

三田祭共同研究

  • 2023年度「福沢諭吉と明治の官僚たち」
  • 2022年度「福沢諭吉と戦争・政変・事変」
  • 2021年度「福沢諭吉が生きていたら」
  • 2020年度「福沢諭吉と欧米留学生」
  • 2019年度「福沢諭吉と明治の元勲たち」
  • 2018年度「福沢諭吉と明治150年」
  • 2017年度「福沢諭吉と明六社の人々」
  • 2016年度「福沢諭吉と友人達」
  • 2015年度「福沢諭吉と明治のジャーナリスト」
  • 2012年度「世紀転換期の日本政治思想―福沢諭吉が最後にみたもの」
  • 2011年度「福沢諭吉と論敵たち」
  • 2010年度「福沢諭吉と適塾門下生」
  • 2009年度「時事新報記者列伝」
  • 2008年度「慶應義塾出身貴族院議員列伝」

小川原正道研究会入ゼミ課題

● ゼミの概要

  • 研究内容:日本政治思想史・日本政治運動史
  • 授業曜日・時限:火曜3・4限
  • サブゼミ:有(3年生の春学期のみ)週1コマ(曜日・時限は未定)

● 募集人数

20名程度

● 入ゼミ課題

  1. 以下の文献を読み、自民党の派閥や長州閥・薩摩閥、赤門閥・三田閥など、近現代日本における「閥」をひとつ例にあげ、その特徴や問題点をまとめてください(文字数:1500字程度)。

    小川原正道「薩摩閥のなかの西郷従道」(『文藝春秋』第101巻11号、2024年11月)
    ※下記からダウンロードしてください。
    https://keio.box.com/s/enyody8xom2qz1gn25h81n9tzgy430rn
  2. 氏名(ふりがな)、学部、学科、学年、所属部活・サークル、出身高校、学籍番号、電話番号、メールアドレスを明記の上、自己紹介、志望動機、研究会で取り組みたいこと、残りの大学生活で成し遂げたいことを論じて下さい(文字数:1500字程度)。

①と②をWordで作成し、以下の締切・提出先までメール添付で提出して下さい。

提出締切:2025年1月31日23時59分
提出先:

● 問い合わせ

入ゼミについて質問がある場合は、提出先メールアドレスまでお問い合わせください。

● 面接試験

統一選考会(2025年2月4日)に個別面接(対面形式を予定)を行います。